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2025.08.26

“人”を軸に、経営課題に挑む。組織で実現する支援力

パーソルキャリア株式会社 コンサルタント 田代宝

企業の経営課題に、人材という手段でどう向き合えるか。 私たちエグゼクティブエージェント(EAS)が行っているのは、単なる候補者の紹介ではありません。
顧客自身もまだ気付いていない“問い”を掘り起こし、時には事業の未来から逆算して、 「今、どんな人材が必要か」を共に考え抜く——それが私たちの仕事です。目の前のニーズに応えるだけでなく、潜在課題と向き合う支援の在り方。 そして、個ではなく「組織として経営課題に向き合う」支援力について、ご紹介します。

パーソルキャリア株式会社 コンサルタント 田代宝

エグゼクティブエージェント エグゼクティブコンサルタント / マネジャー 
田代 宝(たしろ たから)
TAKARA TASHIRO

新卒でインテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社し、営業職を経験
その後、パーソルテクノロジースタッフでマネジメントを担い、Sansanではフィールドセールスや新規事業のグロースに従事
2022年にパーソルキャリアへ復帰し、エグゼクティブエージェントにてコンサルタントを経て、2025年4月よりマネジャーに昇格
現在はITセクターの領域を中心にスペシャリスト、部長職~経営層クラスの採用支援を担当

目次

パーソルキャリア株式会社 コンサルタント 田代宝

顕在ニーズの奥にある、“まだ言語化できていない課題”に向き合う

私たちが支援しているのは、経営層・CxO・部長・スペシャリストのようなエグゼクティブ層の人材が中心です。しかし、重要なのは「ポジション」ではなく、「その人材が、企業にもたらすインパクト」です。

ここで言う、“インパクト”とは、その人の参画によって事業が動き出す、あるいは組織に変化が生まれるような本質的な影響力のことを指します。 単に空いたポジションを埋めることが目的ではなく、経営を一歩進めるきっかけになる存在かどうかが、私たちの支援の軸になります。 ときには、顧客から提示された要件に対して、「本当にその人材が今の組織に必要なのか?」「この人材が加わることで、組織はどう変わるのか?」といった問いを、私たちから立てることもあります。

ある企業の支援では、明確なポジション要件がない中で、経営者と複数回にわたり対話を重ね、今後の事業の 成長ステージを見据えた“今迎えるべき人材像”を再設計しました。 結果として、その方の参画を機に新規事業が動き出し、組織全体のフェーズが一段進んだのを目の当たりにしました。 顧客がまだ言語化できていない課題を、一緒に形にしていく——。 その過程に深く入り込めるのは、私たちが「人」という切り口で経営に伴走しているからだと感じています。

一人で成果は出せない。だからエグゼクティブエージェント(EAS)という組織で働く

EASには現在約130名が在籍しており、そのうち約90名がコンサルタントです。メンバーのバックグラウンドは非常に多様で、 ヘッドハンティングや人材紹介の経験者に限らず、事業会社で営業や事業開発の責任者を務めていたメンバーなど、さまざまな業界・職種で実績を積んだ人材が集まっています。

事業を知っている人もいれば、エージェントを知っている人もいる——。 それこそが、EASの大きな強みです。多角的な視点を持つことで、組織としての知見が広がり、偏りのないアプローチで顧客の課題に向き合うことができます。
また、私たちは「個人商店」的な働き方ではなく、ナレッジや候補者情報を組織全体で共有しあう文化が根付いています。 例えば、ある業界に詳しいコンサルタントの知見を活用して、別業界の企業への提案に活かしたり、UIターン希望の候補者に対しては各エリアにある支社と連携して支援を行ったりと、 横断的な連携が自然に機能する組織設計になっています。

情報を囲い込むのではなく、“共有する”。
だからこそ、個人の限界を超えた成果を生み出せる——。 それが、EASという組織に身を置く意義であり、日々の顧客への支援を通じてその価値を実感しています。

パーソルキャリア株式会社 コンサルタント 田代宝

採用支援だけで終わらない。人を軸に経営を支援していく

EASは、エグゼクティブ人材に特化した紹介サービスを行っていますが、私たちの支援は「採用」にとどまりません。 パーソルグループ全体で見ると、転職サービス「doda」や人材派遣サービスの「テンプスタッフ」、 顧問などプロフェッショナル人材の総合活用支援サービスの「HiPro」のほか、組織・人事コンサルティングなど、 “人と組織”に関するあらゆるソリューションを保有しています。

そのため、お客様にとって私たちは「採用支援をお願いしたエージェント」ではなく、「人・組織に関する総合的な相談相手」として向き合える存在です。 EAS単体ではなく、パーソルグループの総合力を活かしてご支援できることが、大きな強みです。
また、EASではリテーナーサーチというサービスを展開しています。これは、企業の採用背景や求める人材のレイヤーに応じて、転職潜在層へのアプローチも含めた柔軟な支援が可能な仕組みです。 社内に専門チームを設けているため、より戦略的かつ継続的な採用支援を実現しています。

そして、私自身が日々感じているのは、「パーソルというブランドがあるからこそ、出会える企業がある」ということ。グループとしての信頼と実績があるからこそ、 経営層との対話の場に立てる機会が生まれ、より深い支援が可能になります。 個人の実力だけでは開けない扉をブランド力によって開くことができる。 だからこそ、自分の提案力や支援力を最大限発揮できる土台がEASにはあると感じています。

パーソルキャリア株式会社 コンサルタント 田代宝

マネジャーとして、“共に走る人”を増やしたい

マネジャーとして大切にしているのは、「自分も当事者であり続けること」です。 顧客の組織のビジョンに共感し、その実現に向けて何を担えるかを考え続ける。そして、それを言葉ではなく、行動で示していく—— 。それが、自分の役割だと感じています。

EASには、人材紹介業未経験でも参画するメンバーが多くいます。だからこそ、メンバーの育成においては“スタンスを育てる”ことがとても重要です。 商談の進め方や選考調整のスキルだけでなく、「この支援は、相手の事業に本当に役立つのか?」という視点を持ち続けられるよう、メンバーに対し日々の問いかけや振り返りを大切にしています。

EASには組織として支援に向き合う文化があります。 だからこそ、経験やスキルに関係なく、どんなキャリア段階のメンバーでも価値を届けられる環境が整っています。 私自身、未熟さを感じる場面もありますが、「顧客に向き合う」という姿勢を体現していくことで、周囲に良い影響を与えられたらと思っています。
顧客にとっての「本当に必要な問い」を、私たちが先回りして考えられるように——。 そのためにも、EASという組織の力をさらに高めていきたい。それが、今の私の目標です。

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